WISCに向けて6月25日、ご両親からWISCの承諾をいただきました。そこで、新たな事実を私は知ったのです。 なんと、Aちゃんは左耳がほとんどきこえていないとのこと。 どうやら小さいときにかかった中耳炎が原因のようです。 学校の健康診断でも引っかかって、耳鼻科を受診したのだとか。 もしかしたら、よくきこえていないことも遅れの一因となっているのかもしれません。 Aちゃんは、尋ねられるまで言わないということが多いので、 耳のこともきっと長い間言わなかったのでしょう。 周りが気づくのが遅れたために支援もなく、 きこえない部分の勉強はそのままになっていて、ついていけなくなったのかもしれません。 私の推測に過ぎませんが、全く無関係とは言い切れないと思います。 自信のなさも、耳のきこえが悪いことから来るのもあるかもしれません。 耳が聞こえなくて大変だったね、と共感することが必要なのかな? ハンデを抱えていたわけだから、みんなと同じように理解するのは大変なはずです。 もし、Aちゃんに「自分はできない子だ」という思いがあるなら、 それがハンデに起因し、耳のきこえが悪くて聞き逃すことも多いから仕方ない、と思うことで、 少しは気持ちも軽くなるかもしれません。 これも仮説なので、軽々しくアプローチすべきでないとは思いますが。 あとは、家族とのかかわりが気になります。 Aちゃんには3歳下の弟がいます。この子は自発的に宿題などやるそうで、親御さんは安心しているそうです。 今日は、一緒に英語のゲームをしました。 姉らしさが発揮できるよう、まずAちゃんだけ予習をさせました。 そしてゲームの導入時に、Aちゃんに「お手伝い」をお願いしたりしてみました。 Aちゃんはお姉ちゃんらしく、弟をリードしていました。 弟は、どうやら、お姉ちゃんがいつも私と勉強しているのが羨ましかったらしく、 ゲームの後、「僕、算数がしたいなぁ」と、恥ずかしそうに言いました。 面積の問題をちょっと出してみたところ、 Aちゃんよりも理解力があるように感じました。 お姉ちゃんと「競争」することはいいと思います。 でも、どんどんAちゃんが遅れたら、きっと弟のほうが先に進んでしまうでしょう。 私は、Aちゃんを姉として立ててやる配慮が必要なのではないかなと思います。 そういったことも含んだ「家族の支援」を考えています。 研究テーマについて考えるとき、常にAちゃんとその環境のことを考えます。 子どもの支援、親の支援、それぞれに大切だけど、 兄弟とのかかわりへの配慮というのも同じぐらい必要だと思います。 そのためにも、Aちゃんの優れているところを見つけて、 自信をつけて堂々といられるようにしてあげなければと思うのです。 次々といろんな思いがぐるぐると・・・まとまらないなぁ。 でも、とりあえずアセスメントをとることが決定したので、一歩前進だと思います。 ここから道が開けるでしょう。 まずは、期末試験を乗り切らなくてはならないですが・・・ |